好きとスキが重なった日
「分かったよ…
そんなに悠真が嫌がるなら、私一人で噂検証する」


私は悠真の腕から自分の腕を振りほどくと、今度は私がすたすたと歩き進めた。


そのことについて、何も問わない悠真…。


何なのよ、もう…


靴箱に着き上靴を履くとき、踵を踏まないように上靴をつま先でトントンする。


やっぱり上靴少しブカブカだ。
どうせ成長して靴のサイズが変わると思ったから、少しサイズ大きくしちゃったんだっけ…?


誰かに踵を踏まれたり、走ったりしたら絶対これまた転けそう。



そんな風に考えながらも、上靴を眺めてたら
悠真が唐突に話し掛けてきた。


「やっぱりさ、俺と一緒に行こ?」


「私もそう思ってた!
ねぇ悠真、最初どこから回る?」


「そうだなあ
やっぱり校長室じゃねぇか?」


「そうだね!」


私達は職員室の隣にある校長室から先ずは探すことに…!!


というか、校長室しか探すとこないと思う。

噂だけあってね。


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