好きとスキが重なった日
「確かに篠塚さんはカッコいいですけど…
今まで同じ学校に居たのに気づきませんでした
すみません…」


「まあいい
ならそこの彼、彼女を巡って俺と勝負しない?
彼女のこと好きなんだろ?
俺も今彼女のことを好きになった」


そして篠塚蓮は、校長室の椅子から下りて

私の方に急接近してきた。

それから私の顎を上に軽くグイッと持ち上げ、唇にキスするかのように見せかけて

おでこにキスを落とす。



耳元で″君を絶対落とすから″と むしずが走るように甘く囁かれた。


「おい、篠塚!
何で彼女を好きなのを知ってる?」


「それは…あなたの顔に書いてあるからですよ!
学年二番人気の深瀬悠真くん
いい加減、地味男振るのを止めたらどうです?」



えっ!!嘘・・・



悠真が学年で二番人気!?

嘘でしょ………


悠真が眼鏡をかけていたのはその為だったんだ…



私今日、嘘しか言ってない気がする。




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