好きとスキが重なった日
「何にするか決まった?」

私がメニュー選びをしているのにも関わらず、私のメニュー表を手っ取り早く取っては、私の顔を覗き込む悠真。


「ううん、まだ…
全部美味しそうな物ばかりで選べない

それよりメニュー表返してよ!」


「いやだ
俺もう決まったもん!」


子供っぽくそう威張った悠真を見たら、次第に笑みが零れてきた。


「悠真は何にするの?」


「店長おすすめメニュー!」


「えっ、それにするの?」


「おう!」


「じゃあ私は、三種のパスタの盛り合わせにする!」


「何で俺と同じメニューを頼まないんだよ?」


「自分が食べたいのを選びたいから…」


「まぁいいや」


悠真はそう言うと″すみませーん″ と店員を呼び、素早くメニューを注文した。


飲み物は、オレンジジュースとサイダー。


注文をし終わると、さっきと同様に去っていく女性の店員さん…。


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