好きとスキが重なった日
「お!ミリーじゃん!おはよ」


私の気配に気づいたのか、龍輝が私の方を見ては手をあげる。


「リュウ~おはよー!」


龍輝は私のことをミリーと呼び、私は龍輝のことをリュウと呼ぶ。

お互いニックネームを考えて呼び合うことに決めたんだ!


「席隣なんだし、一緒に教室まで行くか!
あ!それよりミリー、今日学校来るの早くない?」


「うん!
実はね、ダイエットを兼ねてエクササイズ始めたんだけど…
始めてからかなり調子が良くなったの!
新陳代謝が上がったからなのかな?」


「多分そうじゃないか?
でもさ、ミリーは全然痩せなくてもいいと俺は思うけどな

やっぱり、ありのままの自分の方がいいじゃん?
俺は前のミリーの方が好きだけど、遅刻しなくなったのはある意味いいかもな!」


「でしょ?やっぱりリュウはうちの気持ち分かってくれるわ~!

過去の自分より今の方が大事だもんね!」


「なぁ、ミリー?」


「なぁに?」


「何でもないわ!
早よ行こ!」


「だねー!」




私達は教室に着くまで話ばかりした。

リュウと話すと、ちょっとしたことでも話が盛り上がるし、とにかく面白い!




悠真と違って、本当の自分をさらけ出せる。


お互い異性に思わないで気楽に話せる。





時々リュウが愛しい目で″卵焼きちょうだい″
っておねだりした時は…




可愛いフワフワの犬みたいで、仕方なく卵焼きとかあげちゃうんだよね。






おにぎりやパンだけの時があるから、体が心配………




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