好きとスキが重なった日
それから広子先生にお辞儀をして保健室を出る。
それより今って何時間目だろう…?
「ねぇリュウ!今って何時間目か分かる?」
教室に向かう廊下をとぼとぼ歩きながらも、歩幅を緩めないリュウに訊ねた。
リュウは歩く足を止め、時計をしきりに眺める。
ずっと時計ばかり見つめて、何やってるんだろう…?
「リュウ…?」
「あっ、ごめん
今は三時間目が終わる10分前くらいだな」
「そっかぁ!
ありがとう、リュウ」
私がお礼を言うと、再びリュウが歩き始めた。
いつものこと。
いつもの学校生活。
いつものリュウとの会話。
保健室での出来事が嘘みたいに、一瞬で消えていく。
まるで種明かしのないマジックのように・・・
それより今って何時間目だろう…?
「ねぇリュウ!今って何時間目か分かる?」
教室に向かう廊下をとぼとぼ歩きながらも、歩幅を緩めないリュウに訊ねた。
リュウは歩く足を止め、時計をしきりに眺める。
ずっと時計ばかり見つめて、何やってるんだろう…?
「リュウ…?」
「あっ、ごめん
今は三時間目が終わる10分前くらいだな」
「そっかぁ!
ありがとう、リュウ」
私がお礼を言うと、再びリュウが歩き始めた。
いつものこと。
いつもの学校生活。
いつものリュウとの会話。
保健室での出来事が嘘みたいに、一瞬で消えていく。
まるで種明かしのないマジックのように・・・