好きとスキが重なった日
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「それじゃあーね!リュウ」


「やっぱり俺も一緒に行こうか?
せめて、バス停まで見送らせてくれ!

バス来るまで時間あると思うし…」


「でも…」


「ゆずきのことか?」


「うん…ゆずきが試合している姿、きっとリュウに見てほしいと思うよ?

私だったら絶対見てもらいたいもん!!」


「そうか?ミリーがそこまで言うなら分かったよ!

早よ行ってこい!ミリー」


「うん!行ってくる!」


私はリュウに向かってそう言い、後ろを振り返らずバス停を目指して歩き始めた。


決して後ろを振り返らない。

後ろを振り返ったら、リュウがついてきそうな気がするから。


○○総合病院は、バスに乗って三十分くらいかかる所にある。

とても大きくて広々しているし、施設の設備もちゃんとしていて、口コミだと☆4.8!!

医療器具や、治療方針も充実していて、たくさんの地域から入院や検査入院してくる人がいるくらい凄い。



入院費が少し高いくらいなんだけどね・・・



でもその代わりに、屋上から見る景色が爽快で、空気も美味しいらしい。



遠くから来ている人の為に、100円玉入れて見られる、観光用の双眼鏡があるくらいだもん!!


でもそこはお金取るんだよね…。

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