好きとスキが重なった日
私はバス停に着くと、次のバスが来る時間を確認して、ベンチに座った。

次のバスが来るまで、後六分。
丁度いいタイミングに来たかも~

そんなことを思っていると…
ふと、私の隣に座った見覚えのある顔があった。


「あ、こんにちは!あの時のおばあちゃん!
私のこと覚えていますか?」


「えぇ、よく覚えているわ
あの時、私を助けてくれた彼の彼女さんでしょう?」


「はい!そうです」


「実はね、あの後も彼には良くしてもらってるのよ

これから私、悪い所が見つかってね、○○総合病院に入院しなきゃいけないのよ

たまたま検査入院をしに行った時に、彼と売店で遭遇して、このことを話したら"おばあちゃんが元気になるまで、お見舞いに来ます!"って 彼が言ったの

本当に私嬉しくて、彼を孫と重ねてたわ!」


「そうだったんですか?おばあちゃん、お大事になさってください!
悠真は、思いやりのある優しい人なんです
困っている人がいたら、ほっとけないお人好しなんです

だからなのかな?悠真が人から好かれるのって…

私もこれから○○総合病院に行って、悠真に会いに行って来ます!」


「ありがとねぇ!
あの彼、悠真くんって言うのね
悠真くんは、本当に優しい子だわ

悠真くんを取られないように、彼女頑張りなさい!」


「ありがとうございます!おばあちゃん!」


「バスが来るまで時間があるから、彼女、飴やらおせんべい食べて、待ってようねぇ!」


「はいっ!」


その後私は、おばあちゃんと意気投合して…

おばあちゃんの孫の写真を見せてもらったり、おばあちゃんが旦那さんの話をしてくれた。


おばあちゃん、今現在73歳なんだってー!!



肌が白くてつるつるだし、実年齢より若いよね。


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