好きとスキが重なった日
私は勇気を振り絞って、病室の扉を二度程ノックした。

ここに悠真がいるんだよね………


ノックをするとすぐに "はい!どうぞー" と


悠真のお母さんの綺麗な声がする。

その声は本の語り手にぴったりなくらい、綺麗で聞こえやすい。



"失礼します"

と 一呼吸置いて、悠真のお母さんがいる病室に入って行った。



今の心境が、面接に来たみたいに、ドキドキと胸が高鳴っている。


手の平に、人と書いて呑み込んでも…


きっと胸の高まりは治まらない。


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