好きとスキが重なった日

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その後救急車が駆けつけて、悠真を担架に乗せて運んでいった。

私は、由紀さんと篠塚蓮を部屋に置いて、悠真と救急隊員の後を追いかける。

篠塚蓮が今動けない状態だから、篠塚蓮を病院に連れて行った後から、悠真が行く病院に駆けつけるって 由紀さんが言ってた。

篠塚蓮は、悠真を刺してから人が変わったようにボーッとして、脱け殻状態になっている。


救急隊員が"警察に電話は？"と訊いたとき…

悠真が篠塚蓮を守るように

「これは、俺が自分でやったことなんです！
俺を止めるために、三人が俺の元に駆けつけてくれただけで、この人達は何も関係ない！」


と 悠真が少し弱々しい声でそう言った。
"そうですか" と言っては、深く謎めいた顔をしていた救急隊員。


きっと、この中の誰かが悠真を刺したと勘繰っているはず。


でも悠真はそれをお構いなしに、篠塚蓮を守ろうとした。


"俺が今度こそお前ら二人を守ってやるよ！"



その言葉に嘘偽りがないかのように・・・。