好きとスキが重なった日
*
あれからどれほど経ったのだろうか。
かれこれ、30分以上は経っている。
悠真が中々緊急処置室から出てこないし…。
ふとそう思った時、緊急処置室の扉が開いた。
中から医者やオペナースがちらほらと出てきた。
私はその人達の元へ、駆け足で向かう。
「悠真は…悠真は無事何ですか?
命に別状ないですよね?」
私がそう必死に言ったからか、医者やオペナースが微笑んだ。
オペナースは桜色のチークを光らせて。
「はははっ、彼なら大丈夫だよ
幸い、果物ナイフで刺された傷が思いの外浅くてね、それより彼は、本当に面白い人だ!
君、いい彼を持ったね!」
「良かったですね!彼氏さんすぐ出てきますよ」
「え…?どういうことですか?」
「まぁまぁ、それは彼に聞きなさい」
そう言った医者とオペナースは靴音を立て、私の元から歩き去って行った。
そのすぐ後に、ストレッチャーに乗った悠真が出てくる。
悠真は目をぱちくりさせ、ストレッチャーから体を起き上がらせた。
「美莉亜も一緒に乗るか~?
案外楽しいぞー!!ここから見る景色なんか、中々見れないだろ?な?」
「いい加減にしてよ!
何よ、そんなに楽しそうにはしゃいじゃって…
私がどれほど強く祈ってたか分かる?
悠真には私の気持ちなんか、どうせ分からないでしょうねー」
ストレッチャーに乗って、心を踊らせていた悠真が急に肩をくすめて、しゅんと落ち込んだ。
「ごめん…美莉亜が心配してると思ったから、元気になった姿を見せて、美莉亜を安心させたかったんだ
そう思った俺が間違いだった」
「私のこと、ちゃんと気にしてくれていたんだね!
ありがとう!」
「俺も人間なんだから、ちゃんと心があるんだよ?」
「そうだよね!」
私が業とらしく笑うと、悠真も真似して笑い始めた。
だからー私のモノマネするの止めてってばー!!
そんな私の心の声が、大量に漏れる。
あれからどれほど経ったのだろうか。
かれこれ、30分以上は経っている。
悠真が中々緊急処置室から出てこないし…。
ふとそう思った時、緊急処置室の扉が開いた。
中から医者やオペナースがちらほらと出てきた。
私はその人達の元へ、駆け足で向かう。
「悠真は…悠真は無事何ですか?
命に別状ないですよね?」
私がそう必死に言ったからか、医者やオペナースが微笑んだ。
オペナースは桜色のチークを光らせて。
「はははっ、彼なら大丈夫だよ
幸い、果物ナイフで刺された傷が思いの外浅くてね、それより彼は、本当に面白い人だ!
君、いい彼を持ったね!」
「良かったですね!彼氏さんすぐ出てきますよ」
「え…?どういうことですか?」
「まぁまぁ、それは彼に聞きなさい」
そう言った医者とオペナースは靴音を立て、私の元から歩き去って行った。
そのすぐ後に、ストレッチャーに乗った悠真が出てくる。
悠真は目をぱちくりさせ、ストレッチャーから体を起き上がらせた。
「美莉亜も一緒に乗るか~?
案外楽しいぞー!!ここから見る景色なんか、中々見れないだろ?な?」
「いい加減にしてよ!
何よ、そんなに楽しそうにはしゃいじゃって…
私がどれほど強く祈ってたか分かる?
悠真には私の気持ちなんか、どうせ分からないでしょうねー」
ストレッチャーに乗って、心を踊らせていた悠真が急に肩をくすめて、しゅんと落ち込んだ。
「ごめん…美莉亜が心配してると思ったから、元気になった姿を見せて、美莉亜を安心させたかったんだ
そう思った俺が間違いだった」
「私のこと、ちゃんと気にしてくれていたんだね!
ありがとう!」
「俺も人間なんだから、ちゃんと心があるんだよ?」
「そうだよね!」
私が業とらしく笑うと、悠真も真似して笑い始めた。
だからー私のモノマネするの止めてってばー!!
そんな私の心の声が、大量に漏れる。