好きとスキが重なった日
「もしかして…俺に黙って、携帯勝手に見たのか?」


「見てないよ!見るわけないじゃん!」


「嘘つけ!顔にそう書いてある」

悠真にそう咄嗟に言われた私は顔に手を触れ、頬をつねるが、顔に書いてるとはさすがに思えなかった。

傍で見ていた悠真が急にお腹の底から笑いだす。


「ぷっ、ぷっはははは
美莉亜は鈍感だな

まぁ、内容は控えるが、一つだけ言えるのは…
俺、付き合ってる人いないから!
ただそれだけ言いたかった」


「そうなの!?じゃあ、お姉ちゃんから来たあのメールは!?」


「ははっー引っ掛かってやんの~!
やっぱ携帯見たんじゃん!」


「げっ…」


悠真は私が携帯を見た確信がなかったのか、敢えて私の口から言わせようと誘導させ、まんまと悠真の策略にはまってしまった。



私は急に親父っぽい声が出る。
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