好きとスキが重なった日
*
「今日はもう帰るね!
また明日来るから!!」
「えー、もう帰るのかよ…
あ!そうだ!明日から見舞いに来なくていいよ」
チェッと呟いた悠真は、何かを思い出したかのように、右手の上にグーにした左手を乗せ、なるほどのポーズをした。
まだ帰らないで!と私につぼらな瞳をうるうるしているくせに、″明日から見舞いに来なくていいよ″って、一体どんな心境の変化なの?
もしかして他に誰かが見舞いに来るから、鉢合わせしないようにしているとか………
「え?何で?
何で見舞いに来ちゃだめなの?」
「俺の弱った姿を、美莉亜に見せたくないんだよ
じゃあ次会うのは、終業式の日だな!
それまでに俺、元気になるから!
夏海先生にもお礼がしたいしな
後、美莉亜に頼みたいことがあるんだが、いいか?」
「うん!いいけど、頼みたいことって何?
私に出来ること?」
悠真はうーんと眉間にしわを寄せ、腕を組んで悩んでる。
そこまで悩む必要ある?
私、どれほど悠真に頼りにされてないんだろう…
「実はさ、夏海先生…終業式の日に学校辞めるんだよ…
だからさ、夏海先生の送別会みたいのをしたいんだけど、何すればいいのか分からなくて…
もちろん仲がいいやつとやりたいからさ!
俺は誠人を誘うから、美莉亜は誰か仲良いやつ誘ってくれないか?
人数多くても困るし、せいぜい六、七人でやりたいんだ」
「やるってどこでやるの?
学校とか…?」
「一次会を学校でやって、二次会カラオケだな
それでさ、普通の教室じゃつまらないから、占いの館とかある旧校舎でやろうかなって
その装飾とか食べ物のセッティングを美莉亜にお願いしたいんだが…
もちろん一人でとは言わない
美莉亜の仲の良い友達とやってほしい!」
「でも…旧校舎って不気味じゃない?
何か怖い」
「怖くなったら、俺に抱きつけばいい
俺はいつでも美莉亜を受け入れる覚悟は出来ている」
「分かった!じゃあ終業式に備えて、案考えてみるね!」
「じゃあ、宜しく頼むな!」
両手を合わせて、お願いします!と頭を下げる悠真。
本当悠真って夏海先生のこと、好きだよね。
それにしても、どんなことをすれば夏海先生喜んでくれるのかな?
「じゃあ、帰るね!
終業式の日楽しみにしてて!」
「日数も少ないんだから、頑張れよ!
くれぐれも手抜きとか無しな!」
「うん!分かってるよ!」
そう言った私は、悠真に手を振って病室を後にした。
悠真も手を振り返してくれたんだけど、少し寂しそうな顔をしてた。
あっと、悠真や夏海先生を驚かせるような案を考えよう♪
「今日はもう帰るね!
また明日来るから!!」
「えー、もう帰るのかよ…
あ!そうだ!明日から見舞いに来なくていいよ」
チェッと呟いた悠真は、何かを思い出したかのように、右手の上にグーにした左手を乗せ、なるほどのポーズをした。
まだ帰らないで!と私につぼらな瞳をうるうるしているくせに、″明日から見舞いに来なくていいよ″って、一体どんな心境の変化なの?
もしかして他に誰かが見舞いに来るから、鉢合わせしないようにしているとか………
「え?何で?
何で見舞いに来ちゃだめなの?」
「俺の弱った姿を、美莉亜に見せたくないんだよ
じゃあ次会うのは、終業式の日だな!
それまでに俺、元気になるから!
夏海先生にもお礼がしたいしな
後、美莉亜に頼みたいことがあるんだが、いいか?」
「うん!いいけど、頼みたいことって何?
私に出来ること?」
悠真はうーんと眉間にしわを寄せ、腕を組んで悩んでる。
そこまで悩む必要ある?
私、どれほど悠真に頼りにされてないんだろう…
「実はさ、夏海先生…終業式の日に学校辞めるんだよ…
だからさ、夏海先生の送別会みたいのをしたいんだけど、何すればいいのか分からなくて…
もちろん仲がいいやつとやりたいからさ!
俺は誠人を誘うから、美莉亜は誰か仲良いやつ誘ってくれないか?
人数多くても困るし、せいぜい六、七人でやりたいんだ」
「やるってどこでやるの?
学校とか…?」
「一次会を学校でやって、二次会カラオケだな
それでさ、普通の教室じゃつまらないから、占いの館とかある旧校舎でやろうかなって
その装飾とか食べ物のセッティングを美莉亜にお願いしたいんだが…
もちろん一人でとは言わない
美莉亜の仲の良い友達とやってほしい!」
「でも…旧校舎って不気味じゃない?
何か怖い」
「怖くなったら、俺に抱きつけばいい
俺はいつでも美莉亜を受け入れる覚悟は出来ている」
「分かった!じゃあ終業式に備えて、案考えてみるね!」
「じゃあ、宜しく頼むな!」
両手を合わせて、お願いします!と頭を下げる悠真。
本当悠真って夏海先生のこと、好きだよね。
それにしても、どんなことをすれば夏海先生喜んでくれるのかな?
「じゃあ、帰るね!
終業式の日楽しみにしてて!」
「日数も少ないんだから、頑張れよ!
くれぐれも手抜きとか無しな!」
「うん!分かってるよ!」
そう言った私は、悠真に手を振って病室を後にした。
悠真も手を振り返してくれたんだけど、少し寂しそうな顔をしてた。
あっと、悠真や夏海先生を驚かせるような案を考えよう♪