好きとスキが重なった日
すると…
突如勢いよく扉が開けられ、扉の先には生徒会長さんがいた。


悠真は生徒会長さんが来た途端、さっきとは違い、平然を装っている。



何か裏の仮面を被ったみたいに…。


それより生徒会長さん、ノックくらいしてよ・・・



もしこの場で私と悠真がキスしていたらどうするの?




二人っきりで密室にするってことは、そういうことだよ!生徒会長さん。





「ごめん!遅くなっちゃって
何かいつもより購買が混んでてさぁー、焼そばパン一つしか買えなかった」



その焼そばパンを悠真に向かって投げると、ニコッと笑みを浮かべる。



「明日もよろしく頼むわ!
じゃあ、俺は用事があるから帰るー!!

二人で仲良く半分個しな?」



決めゼリフを吐くように、かっこよくウィンク決め、架空の風とともに去っていった。





何だかよく分からない人。







風が吹けば桶屋が儲かる。






私はそのフレーズを、生徒会長さんに言われた気分だ。
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