好きとスキが重なった日
私は悠真の手の中にある焼そばパンをじーっと見つめる。


やっぱり焼そばパン選んで、正解だったなぁ。


そんなことを思っていたら、ぐぐぐ~っとお腹が勢いよく鳴ってしまった。


私の体内時計ナイスタイミング!!!


最後の方になったら、音が掠れてたけど…

まさか朝食べたのが、消化された訳じゃないよね?



もしそれだったら恥ずかしい。





「何、お腹空いたの?」


「焼そばパン見ちゃったら、誰だってお腹空くよー!」


「さっきのお腹の音、凄かったな

ハハッ」


「だからって、笑わなくてもいいじゃん!」


「恥ずかしがり屋さん」


「うるさいよっ!」



夫婦喧嘩のように、他愛ない事で少し口論になっていたら


ぐぐぐ~っとまたお腹が鳴る音が聞こえた。




でも今度のは私じゃない。




ってことは悠真しかいないよね!





悠真だって、お腹鳴ってるじゃん。





人のこと言えないよ。
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