片思い。



駅へ行くとすでに待っていた真守くんがいた。




あたしから見えるのは後ろ姿で、真守くんはあたしに気づいてないみたい。




あたしは緊張しながらも真守くんに近づいていった。



「あの、真守くん……」




「あ……、よし、いくか」



「え?あ、…うん!」



あたしを少し見るなり、ちょうど来た電車に乗り込んだ。




「………」



「………」




あぁぁ………。




沈黙やだー!



「………ど、どうしてあたしを誘ってくれたの?」



ずいぶん迷ったが末に聞くことにした。



なんて返ってくるんだろ………。



< 102 / 114 >

この作品をシェア

pagetop