片思い。
「ひゃぁぁ///や、やめっ」
あたしの顔に真守くんの手が触れてると思うといても立ってもいられない気持ちになった。
「……顔真っ赤だけど、大丈夫?」
そう、少しにやりとしながら聞く真守くんは確信犯だ。
恥ずかしい……。
「……こ、交換してください」
あそこまで泣いたあたしは恥ずかしさと、嘘だとわかった嬉しさで顔がぐしゃぐしゃだろう。
「……顔、見ないで」
「……もう見た。はい、これメアドね。華野、ケータイ教室だろ?あとで登録しとけよな。俺知らないんだからメールよこせよ?」
「……う、うん!」
嬉しくなったのは、最初の頃と比べて口数が増えた真守くん、しゃべり方も気づけば変わっていて、徐々に真守くんの根が見えてきた、そう感じた時だった。