片思い。
そして、あっという間に放課後。
雅も一緒に図書室にいった。
「で、なんの教科なの?」
「化学!全然わかんない!」
「じゃ、これだね……」
雅は自分の勉強をサッサと始めていて、あたしは楓に化学を教える。
まぁ、教えるのも勉強になるし。
そんなこんなで時間も過ぎていった。
……………
………………………
「あー!疲れた………」
「だねー」
初めてから2時間がたとうとしている時。
時刻は6時過ぎた頃だった。
もう夏が近いからかまだ明るいけど、さすがに切り上げなければと片付けを始めた。
あ、図書室はテスト期間中だけ7時まで使えるようになってるから6時まででも大丈夫なんだよね。
「帰りアイス買お……」
そんな楓のつぶやきとともに図書室を出た。