片思い。
Request dissatisfaction
夏休みが過ぎてもう1週間。
休日を喜んでいたのもつかの間、
あたしは寂しい気持ちもあった。
「………これって何!?」
今、楓と雅と家の近くのカフェへ来てるんだけど、
それは、あたしが少し相談事があって……。
夏休みに入って、真守くんと会えなくて寂しい、とか、
なんか、胸のあたりがモヤモヤすること………。
自分でもよくわからない……。
「……それは、要求不満、ね」
雅がポツリとこぼした言葉に
「………よ、要求不満ってあの……?」
ま、まさか……あたしがそんな不満持ってたなんて………は、恥ずかしいこと聞いちゃったな……///
「……あたし、思うんだけど、美桜彼氏なんて嘘でしょ?」
「……へっ!?」
バ、バレてる……!?
「……わかるわよ。美桜鈍いし、恋愛初心者って言動いくつかあるしね」
「……そ、そうだったんだ。ごめんね、嘘ついて」
「そんなことは今はいいのよ。なんか、あたしと同じこと考えてそうだから楓」