優しい瞳
「お母さん。大丈夫。彩はね、大丈夫だから。どうしたの?」

「・・・・・・・・・・・あやはね
・・・・あと、半年しか生きられるないんだって。
ねぇ、嘘よね?ねぇ、彩、ウソよね
彩は、ずっと生きてるもんね?」

「お母さん、大丈夫。
彩は、ここにいるよ。
ちょっと、待っててね。」


「あの、私は年も越せないんですか?」

「それは、彩さん次第だよ。」

「私、内前高校でキャプテンしてるんです。今年は、全国優勝を目指してるんです!
私は、でれないんですか?」

「難しいね。医師からしたら、すぐにでも入院してほしいからね。」

「入院しなかったら、半年も生きられないんですか?」

「あぁ。彩さんは、まだそこまで痛がっていないようだが、ここからきつくなるぞ。
めまいや吐き気、なにをしていてもきつい。その上に、運動量の激しいバスケができると思うかね。」

「やれます。命の期限が短くなっても、ここまでしたので、最後までしたいです。」



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