優しい瞳

うそ

今日は、一週間に一回の検査の日だ。

家族会議の後、お母さんはご飯をいう栄養を考えてたつくってくれたり、
なんか、一致団結ってら感じで楽しい。


でも、皮肉にも時間は進んでいくもので
地区予選から一ヶ月が経った今、
彩の体はボロボロだった。



そして、インターハイまであと一ヶ月。

私が、バスケをできるのもあと一ヶ月。

私は、薬なしだと生きていけないほど
衰弱していた。


でも、私にはバスケがある。

神様、どうか私に後一ヶ月だけバスケをさせて下さい。

後、一ヶ月だけ・・・・


「星島彩さん 星島彩さん、3番診察室までお越しください。」


呼ばれた。イヤな時間の始まりだ。



「彩ちゃん、調子はどうだい?」

「いつもどうりだよ。」



「ねぇ、先生。もう、恋をしないほうがいいよね。」


「なんでだい?」

「どうせ、すぐにお別れが来ちゃうから。」



「それは、違うよ。
恋はね、奇跡をおこすんだよ。
彩ちゃんも、相手も強くなることができる。」


「私はね、たぶんあの人が好きなの。
でもね、その気持ちは、私の心の中でとめておくの。
ここから、離れるのがもっとイヤになっちゃうから。
だから、この気持ちは私の心の中にしかないの」

そういって、手を胸にあてた彩の表情はとても美しく、悲しい表情だった。





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