片想い、両思い、
「よっ・・ようやく着いたあ~!!」

もう・・疲れましたよ・・・。

「遅刻にならなくてよかったあ…」

とぼとぼと歩きながら、クラス表へ行った。

「えっと・・中村美央……中村美央っと…」

自分の名前を繰り返して、探した。

中村美央…。

あたしは、さっき言ったように、
恋には無関心。

友情のほうが、関心を持っているほう。
傷つくのが怖い。
そんな理由で、恋を嫌いなんて、
可笑しいでしょ?

でも、それは、あたしだからこそ、
そうなんだ。

勉強も、運動もできない。
ただの普通の女子です。

「あ!Aクラスだあ」

やっとみつけて、急いで教室へと向かった。

とんとん…。

「え?」

ここでは、恋の予感が待ち受けていた―…。
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