片想い、両思い、
辛い気持ち
「あ!あのね、藤 隆 って男子がいるんだけど、
                あってみる?」
かこが笑いながら言った。

「あー…うんっ」

あたしは、テキトーに言った。

ふじ・・たかし・・・か。

苗字ってふじ?

と思ってる間に、いつのまにか、前には・・・。

背の高い男子がいた。

「こんちゃーっ」

「わ!あ・・・えっと!」

「きみ、可愛いね」

藤という男子は、いきなり顔を近づけた。

「あ・・・えっと」

「よろしく」

あたしの顔は真っ赤になっていた。

なっ・・・なんだよお・・
いきなりこれはないでしょ!!

そのあと、藤は、違う男子のほうへと向かった。

ガラっっ・・・・・・・。

「はいはーい!新しい先生です!」

「わあ!きれいな人だね!」

沙希が、喜んで言った。

「だね!!!!」

かこも、続いていった。

あたしは、にっこりと笑った。
そして、うなづいた。





キーンコーンカーンコーン…。・・・・・・・。

チャイムが鳴った。

「あ」

「もうなったあ~!」

「やったねっ」

すると、あの藤がやってきた。

「俺、お前ンこと好きかも」

「は??」

「考えといて」

「ムリ」

いきなりなんだよっ
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