そして君は星になった


「じゃあここを
あんたの居場所にすればいい。」


黒田くんはじっと海を見つめた。



海が…私の居場所…


考えたこともなかった。

海は、死ぬ場所だと思ってたから。




「居場所なんて自分で作ればいい」




「私は作れないから
今こんな状態になってるんだよ。
作れないし与えられることもないんだ。



……やっぱりもう帰るね。
さようなら。」





< 12 / 18 >

この作品をシェア

pagetop