そして君は星になった


「俺が作る。」




私は歩き出した足を止めた。





「……いいよ、私なんかのために…
同情してるんならいらない。」





「俺はあんただから
作ってやるっつてんだよ。

だから黙って与えられとけ。」




「なにそれ
強引……」




私は一度止めた足をまた動かし始めた。
一回も振り返らずに家まで
早歩きで帰った。




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