そして君は星になった


一歩一歩、海へ歩き出す。


波打つ海水が私の足をゆっくりと
飲み込んでいく。


迷うことなく海の深い方へ歩く。


息が上がる。


必死に死のうとして息が上がる。



「うえっ…ゴホゴホ……」



口に海水が入り咳き込む。

「はあっはあっ…」





「はあっ……ゴホゴホ…うっ
ゲホゲホ……死ねる…
ゴホゴホっ…もうっ…何もかもっ
はあっ…ゲホッ…終わるっ…!!」



息ができなくなった瞬間、
足がふわっと浮いた。



私…死ぬんだ…




< 17 / 18 >

この作品をシェア

pagetop