そして君は星になった
「死んで、なにか変わるの?」
彼の口から「死」という言葉が
出た瞬間、私はワンピースの裾を
反射的にギュッと握り締めた。
「あなたに関係ないでしょう」
うつむいて、目を閉じながら言った。
「関係あるでしょ」
相変わらず、同じ声のトーンだった。
それが少し怖かった。
「どっかいってよ。
私はやらなきゃいけないことがある。」
潮風が、私の黒いストレートの
長い髪をなでる。
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