そして君は星になった


「やらなきゃいけないことが
死ぬことなのか」



私は彼をキッと睨んだ。



「あんたがこの海で死んだら
俺はこれからこの海に来れなくなる。」




「私が…私がどこで死んだって
あなたには関係ないでしょ」


喉の奥が熱くなるのを感じた。



感情というものが少し蘇った気がした。



「だから関係あるっつってんだろ。」




すこし怒りっぽい声にびっくりした私は
肩をすぼめた。



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