そして君は星になった
人に触れられたのは本当に久しぶりで
なんだか変な感じだった。
人の体温って
こんなにも優しいものだったっけ。
握られている力は強いけど、
痛くない強さで。
でも何か伝わってくるような
握り方で。
私の存在をしっかりと
確かめてくれているかのような言葉は
私のどうしようもなくすさんだ心を
優しく受け止めた。
まるで、
「死ぬなよ」
と言っているかのような言葉。
自己満足かもしれないけれど。
私は胸と喉の奥がきゅううっと
熱くなって気づかないうちに
涙を流していた。