私は、あなたの中身に惹かれました…！

優希先輩が真剣な目でそう言った。

「確かに大変だと思います、自分でも。でも、マネージャーは楽しいです。マネージャーって、部員の皆が頑張っているのを、誰よりも近くで感じられる場所なんです。部員の皆の試合がより良くなるにはって考えるのも楽しいですし、私はマネージャーになれて良かったと思ってます。」

そう私が言うと、先輩は少し黙ってしまった。

しばらくして、先輩は口をひらいた。

「…すげぇなお前。…俺だったらそんなん思うことできないわ。」

「なん…「波瑠加ー？？」

先輩になんでか聞こうとしたら、誰かの声に遮られた。

振り返ると、彼方だった。

「波瑠加？？遅いから様子見に来たんだけど…ってあれ、優希先輩？」

「お？俺のこと知ってんの？」

「あ、前に学校で迷ってたところを、助けていただいて…」

「お、そうなのか！ごめん、覚えてなくて…」