私は、あなたの中身に惹かれました…!
優希先輩に強く腕を掴まれた。

ギュッと…強く掴まれた。

そこで、優希先輩が久しぶりに話す私に言った一言は…

「…逃げんなよ…」

だった。

この言葉は、強く深く私の胸に突き刺さった。

私が今まで優希先輩にしていたことは、逃げていることだったのだろうか…

「…お前に避けられんの、すげぇ辛い…なんかわかんねぇけど、辛い…」

先輩はたまに口調が変わる。

敬語の時があったり、今のように男の子の口調になったり、それはなにを意味しているのだろう…

私には分からないです…先輩…

辛い…と言われても、何も言えなかった。

それからしばらく、沈黙が続いた。


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