呪いのテディーボーイ
[やっと終わった。]
それから教室にむかう。
他の図書委員の人たちはすぐさまカバンをとりに自分の教室に行き、そそくさと玄関から出ていく。
僕も自分の教室へと急いだ。まだ待っていてくれているだろうか。いや、裕太のことだからずっと待っていてくれているはず。
教室の扉を開けると机で寝ている裕太の姿があった。
僕が近づいていくと気配に気づいたのか起き上がった。
[ごめん。遅くなって。]
[いいよ、いいよ、そんなの。それより朝の話のことなんだけど。]
ゴクリっ
僕は唾を飲み込んだ。
なんだか緊張がはしった。