呪いのテディーボーイ

[この話はね つい最近の話なんだ。最近といっても四年くらい前の話だけどね。
ある学校に仲がいい四人組がいたらしいんだ。
だけどある日のこと何時になっても学校から帰ってこなかった。
心配になった親たちが学校に電話した。
だけど、どの先生たちも学校が終わったあとから見ていないって言うんだ。
警察も家族も先生たちも必死になって探したんだけどとうとう帰ってこなかった。
親たちの話を聞いていると行方不明になった四人は行方不明になる日の朝に口をそろえておかしなことを言っていたんだ。

[テディーボーイと遊んでくる。]

って。
親たちは初めは友達のあだ名とかだろうと思ったんだけどそうじゃないらしい。
誘拐かと思われたが犯人とおもわしき人物さえもでてこなかった。
そしてとうとう四人は見つけられなかった。
でもこの事件のことは表にはでなかったんだ。]


そこまで言い終わると裕太は再度まわりに人がいないことを確認した。
そして、呟くように僕にいった。

[ある学校っていうのがこの学校のことらしいんだ。]

僕は珍しくこの話に興味をもった。
もしその学校が本当に僕の学校なら。
四年前の事件の真相を確かめたい。
いや、真相をみつけてみせる。

僕はもうやる気になっていた。

[その話、誰から聞いたんだ?]

僕はふと気になったことを聞いてみた。

[それが....。]
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