呪いのテディーボーイ
---- 二時間後----
外はもう薄暗くなってきていた。
[なんかあった?]
[べつになにもない。そっちは?]
[同じく....]
手がかりらしきものはなかった。
[ん?]
[どうした?]
裕太が一つのアルバムを見ながら何か気になったことがあったらしい。
[みろよここ]
裕太が指差したところは、破れたあとがあった。
[それがどうした?]
[なんか変なんだよ。普通こんなとこ破れるか?]
確かに、そこまで古くもなさそうなアルバムの一ページがそこだけ切り取られたようになくなっていた。