表の顔☆裏の顔
「近藤さん、いらっしゃいませ。」

挨拶をして横に座る。

「春ちゃぁ〜ん!会いたかったよ〜!」

近藤はイケメンというより可愛い感じ。
中性的な顔。
性格も私より可愛いんじゃないかな?

「近藤さん、ありがとうございます。出張はどうでしたか?」

「もぉ春ちゃんにしばらく会えないなんて耐えられないから二週間の予定を一週間で帰って来ちゃったよ〜」

か、帰ってきちゃったって.....

「近藤さん!お仕事ですよね?やらなくちゃいけない事残して帰って来たんですか?」

「えっ?まさかぁ〜春ちゃんに会いたいから頑張って早く終わらせて帰ってきたんだよ!仕事はちゃんとしました!」

それならよかった。
そうだよね。
仕事だもんね。

「あっ!春ちゃんお土産〜」

ドサッ!!

テーブルいっぱいの紙袋。
これ全部?お土産?

「えっ?近藤さん、これ全部ですか?」

「そぉだよ〜」

ニコニコしてる。
とっても嬉しそう。

「あ、ありがとうございます。こんなに沢山。みんなでわけますね?」

「えっ?」

近藤さんね驚いた顔。
どうしたんだろ?

「.....春ちゃん。このお土産は春ちゃんにだよ!」

「ありが......って、えぇぇぇ!?これ全部ですか?」

「そぉだよ」

そぉだよって。
これはいくらなんでも食べきれない。

「あっ!春ちゃん、今食べきれないって思ったでしょ?」

「えっ?.....はい」

「これ全部食べ物じゃないから。春ちゃんに似合うなぁ〜って思う服とか見つけたから思わず買っちゃった!」

買っちゃったって.....
そんな簡単に言える量じゃないでしょ!!!

「近藤さん、ありがとうございます。でもこんなに沢山は.....」

いくらなんでも駄目だよね。

「春ちゃん。僕からのプレゼント嫌だった?」

そんな子犬みたいなウルウルした目で見ないでぇぇぇ!!
断れなくなっちゃう。

「嫌だなんて....とっても嬉しいです!....でも.....」

「嬉しいなら受け取って!僕からの気持ちだから」

だからぁ〜そんな目で見ないでって.....
はぁ〜。
これ以上断るのは失礼だよね?

「わかりました。ありがとうございます。でも次からは気を使わないで下さいね。」

ニコッと笑顔でお礼を言うと近藤さんは顔が真っ赤。
どうしたんだろ?
目が合うと目を逸らされちゃった。
今日の近藤さん変だな。
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