表の顔☆裏の顔

「「「いらっしゃいませ」」」

近藤さんとおしゃべりを楽しんでいるとお客様がご来店の様子。
私は今日は近藤さん以外予定入ってないからこのまま近藤さんとおしゃべりしてよ〜。

「近藤さん、これあけてもいいですか?」

プレゼントの中から一番小さいはこを手にとった。
細長くて白い箱。
なんだろ?

「あっ!見つけてくれた?それは今日開けてもらいたかったんだぁ〜開けててみて。」

リボンをほどいて。
パカッ。

可愛いハートのネックレス。

「可愛いぃぃ〜!」

私好みの小さいハートが付いたネックレスだった。

「あ、あのぉ近藤さん。すごく嬉しいし、気に入ったんですけど私金属アレルギーで.....」

申し訳ない。
金属アレルギーの私はプラチナ以外はかぶれてしまう。
せっかく頂いたのに。


「知ってるよ。だからプラチナを探してきたんだ。着けてあげる。」

うそ....
たしかに前に金属アレルギーの話はした事あったけど覚えててくれただなんて。
でもプラチナって....

「あ、あの近藤さん!プラチナなんて高価な物....」

「い〜の!僕がプレゼントしたかっただけなんだから。さぁ!着けるからこっちに来て!」


首にハートのネックレス。
やっぱり可愛い。

「うん!よく似合ってる」

「ありがとうございます。大切にしますね。」


やっぱり嬉しい。
この歳になってプレゼントなんて貰う事ないから。
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