表の顔☆裏の顔
翌日。
仕事が手につかない。
春の事ばかり気になっていた。
山積みになった書類を見ながら深い溜息をついた。
「はぁ〜。会いたい」
コンコンッ。
「失礼します。」
秘書の桂木が入ってきた。
「はぁ〜」
山積みの書類を見て桂木も深い溜息をついた。
「社長、いい加減にして下さい!」
「......はぁ〜」
溜息しか出ない。
わかってる。
やらなくてはいけない事がある事も。
だか、この一週間駄目なんだ。
春の事にしか考えられない。
なんでだ?
「.....はぁ〜。社長、恋ですか?」
は?
今何て言った?
俺が恋だと?
「恋だと?俺が恋なんてすると思うか?ありえないだろ!」
そうだ。
俺は今まで一度もまともな恋愛なんてした事がないんだ。
恋や愛なんてわからん。
無縁だな。
「では社長は、なぜそんなに溜息ばかりなんでしょうか?仕事は順調です。難しい問題は抱えておりません。仕事でないなら女性かと思いますが?」
女性か。
春だな。
春が頭から消えない。
「桂木、聞いてもいいか?
最近出会った女がずっと頭から消えないんだ。
会いたいし、話したい、もっと知りたい。今も何してるか気になって仕事なんか手につかない。」
「社長、それこそ恋ですよ。社長はその女性の事が好きなんです。やっと社長も恋をされたんですね。少し安心しました。」
恋。
俺は春の事が好きなのか?
今年30歳。
これからも俺は恋愛なんてする事はないと思っていたのに。
女には困っていない。
求めなくても相手から求めてくる。
もちろんお互い割り切った関係だ。
そんな俺が恋.....
「社長。社長がそんなお顔をされるとは知りませんでした。とても優しいお顔をされています。よほどその女性が好きなんですね?仕事が手につかないくらいなら連絡してみてはいかがですか?」
「................」
「社長?」
「.....知らん」
「えっ?」
「連絡先を聞いてない.....」
「えぇぇぇ!?社長あなたは本当にここの社長ですか?仕事をしている姿の社長からすればありえないミスですよ!」
「.....悪かったな」
忘れてた。
すっかり忘れてた。
話せた事が嬉し過ぎて連絡先聞いてないなんて.....
ありえない。
「はぁ〜」
もう今日は仕事にならないな。
仕事が手につかない。
春の事ばかり気になっていた。
山積みになった書類を見ながら深い溜息をついた。
「はぁ〜。会いたい」
コンコンッ。
「失礼します。」
秘書の桂木が入ってきた。
「はぁ〜」
山積みの書類を見て桂木も深い溜息をついた。
「社長、いい加減にして下さい!」
「......はぁ〜」
溜息しか出ない。
わかってる。
やらなくてはいけない事がある事も。
だか、この一週間駄目なんだ。
春の事にしか考えられない。
なんでだ?
「.....はぁ〜。社長、恋ですか?」
は?
今何て言った?
俺が恋だと?
「恋だと?俺が恋なんてすると思うか?ありえないだろ!」
そうだ。
俺は今まで一度もまともな恋愛なんてした事がないんだ。
恋や愛なんてわからん。
無縁だな。
「では社長は、なぜそんなに溜息ばかりなんでしょうか?仕事は順調です。難しい問題は抱えておりません。仕事でないなら女性かと思いますが?」
女性か。
春だな。
春が頭から消えない。
「桂木、聞いてもいいか?
最近出会った女がずっと頭から消えないんだ。
会いたいし、話したい、もっと知りたい。今も何してるか気になって仕事なんか手につかない。」
「社長、それこそ恋ですよ。社長はその女性の事が好きなんです。やっと社長も恋をされたんですね。少し安心しました。」
恋。
俺は春の事が好きなのか?
今年30歳。
これからも俺は恋愛なんてする事はないと思っていたのに。
女には困っていない。
求めなくても相手から求めてくる。
もちろんお互い割り切った関係だ。
そんな俺が恋.....
「社長。社長がそんなお顔をされるとは知りませんでした。とても優しいお顔をされています。よほどその女性が好きなんですね?仕事が手につかないくらいなら連絡してみてはいかがですか?」
「................」
「社長?」
「.....知らん」
「えっ?」
「連絡先を聞いてない.....」
「えぇぇぇ!?社長あなたは本当にここの社長ですか?仕事をしている姿の社長からすればありえないミスですよ!」
「.....悪かったな」
忘れてた。
すっかり忘れてた。
話せた事が嬉し過ぎて連絡先聞いてないなんて.....
ありえない。
「はぁ〜」
もう今日は仕事にならないな。