表の顔☆裏の顔
「.....さん。春さん!」
えっ?
「あ、はい!?」
「指名ですよ〜」
「は、はい。すぐ行きます」
誰だろ?
和哉さんかな?
「春、頑張って!近藤さんには悪いけど私は、和哉さんと春を応援してるからねぇ〜」
ヒラヒラと手を振りながら顔はニヤニヤの夏実。
もう!!
人の気も知らないで!!
黒服の案内で席へと向かう。
あっ!
やっぱり和哉さんだ!
「和哉さぁ〜ん!来てくれたんですね?お久しぶりです。」
「........」
あれ?
無視?
チラっと顔を見る。
いつも無表情だけどなんだか違和感が。
もしかして機嫌悪い?
「和哉さん?もしかして機嫌悪いんですか?」
「......あぁ。その通りだ」
やっぱり。
無表情だけど少しの変化がわかるようになって嬉しい。
でもなんで機嫌悪いんだろ?
「仕事で何かありましたか?」
「......ない」
仕事じゃないんだ。
じゃあ何なんだろ?
「「.........」」
気まずくなっちゃった。