【短】真夏のmystery kiss*+.
#suspect2 真一
【多分、リョウじゃない。】
やっぱり恥ずかしくて、
具体的に『何が』とは言えない私。
紫にそうメッセージを送った後、
私はエプロンのリボンをギュッと結んで
更衣室を後にした。
途中休憩をもらってスマホを覗くと
【えっっ!うそー!
ちょっと緊急会議するから明日朝早く駅集合ね?】
と紫から返事が来ていた。
明日朝早く話聞いてくれるのか……。
1人じゃパニックになってる私にはとてもありがたかった。
その後のバイトは仕事の作業はいつもの流れでできるものの、
頭では今日の教室での事とリョウとのさっきの事でいっぱいになって
全然仕事に集中できなかった。
気づけばいつの間にかバイトは上がる時間になっていて、
私はぼーっとした頭のままお店を後にした。