【短】真夏のmystery kiss*+.
リョウとはやっぱり気まずくて、
少し距離をあけながらも
紫に言われた通り
彼女が講習を受けてた教室へ向かう。
「紫ー?」
教室の外から彼女を呼ぶと、
丁度大崎くんと話をしているところだった。
「あっ、夏愛、遼太郎くん、入って入って!」
紫の手招きに従って
私たちは教室内に入る。
紫、何しようとしてるんだろう?
私たちが2人の隣へと着くと、
「今ね、生徒会ってもう文化祭準備してるんだって!」
なんて、急に言い出す紫。
うちの高校は10月が文化祭だし、
確かにそろそろ生徒会は動き出す。
「うん、でもそれが……?」
私は会話の意図がわからず、首を傾けた。
「そっか、真一この講習の後も学校に残ってるのか」
「大変だよねー!何時くらいまで学校いるの?仕事って何してるの?」
事情のわかってない私を置いて、
急に紫とリョウが照らし合わせたように
大崎くんに質問をし始める。