【短】真夏のmystery kiss*+.
私は体を向けなおし
帰るほうに足を進めようとすると、
紫がじーっと見つめてくる。
「え?何?」
その行動のわけを聞くと
「ねえ、もしかしてさ……」
なんて、
またよくわからない。
でもまあ何となく想像はつくんだ。
だって今私たちが悩んでいることといえば……、
「本山は違うと思うよ」
紫にそう言いながら、
止まっていた紫とリョウを追い越して先に進む。
「なんで!?」
後からついてきて
食いついてきたところで、
私は彼は例の件と関係ない確信があった。
「だって私本山の恋愛相談とか
今までも普通に聞いてるもん」