【短】真夏のmystery kiss*+.



私は体を向けなおし

帰るほうに足を進めようとすると、


紫がじーっと見つめてくる。


「え?何?」


その行動のわけを聞くと


「ねえ、もしかしてさ……」


なんて、

またよくわからない。


でもまあ何となく想像はつくんだ。

だって今私たちが悩んでいることといえば……、


「本山は違うと思うよ」

紫にそう言いながら、

止まっていた紫とリョウを追い越して先に進む。


「なんで!?」

後からついてきて

食いついてきたところで、

私は彼は例の件と関係ない確信があった。


「だって私本山の恋愛相談とか

今までも普通に聞いてるもん」



< 44 / 65 >

この作品をシェア

pagetop