【短】真夏のmystery kiss*+.
エピローグ
―そう、今はまだ朝早くで
それにしては
太陽はもう燦々と晴れ渡っている。
補習も3日目になり今日が最終日。
私は1人でこの補習使用教室の
連日自分が座っていた席に腰を下ろす。
補習の開始時間も全然まだで、
補習に呼ばれるような生徒が
こんな時間から登校してくるはずもない。
だからこそ、その人が来た瞬間わかるように、
人気のまだない時間に来て
今日この教室に必ず来る人を
待っている。
このことは誰にも言っていない。
だからきっと
その人は来た瞬間にびっくりするんだと思う。
一度可能性は消えたけど、
嘘をつくはずがないって思ってたけど、
でももしかしたらが消えなくて
どうしても真実を知りたくて。