狂愛
授業をしていた教員が、一番後ろの席で会話をしている二人に気づく。
教員は、咳払いをして、彼女の方に視線をやる。だが、彼女は教員の視線に気づかない。
「おーい。神崎ー!授業中だぞー!高浜様にちょっかいだすなよ~。」
教員の声で彼女は顔あげる。
だが、すぐにまた俯く。
「そうだ、神崎。ここの問題といてみろ!!」
「え。。」
今は数学の時間だった。
授業を何も聞いていなく、すぐ解ける問題でもなかった。