狂愛
その最高研究責任者の少年の名は高浜軒。24歳。彼は幼いころから研究施設の一員としてこの世界に引き込まれた。
研究者たちは外の世界に戻れるものの、常に国家政府者たちの監視が付きまとう。
人間研究開発に立ち合うもの・内容を知っているものは、研究施設から一歩も出れなくなる。
彼は高校卒業後に国家から最高研究責任者と任命され、以後全ての研究内容を把握するようになった。
彼の頭脳はすぐれていて、一度見たもの聞いたものは確実に記憶され、また理解は一瞬、発想力も数多であり、人間の頭脳とは考えられない、"天才"と崇められてきた。
彼の才能を恨む人もいたが、彼の両親こそ国家で一番偉い権力者であったため、恐れをなして誰一人として彼に意見できるものはいなかった。