狂愛

「消えた!!」

男たちは驚く。
だが、何が何だかわからない事も、彼が為すことには納得がつく。
先ほどまで強きでいた男は心を改め、早口調で喋り出す。

「軒様のお父様の命令です。神崎真央はボスを何らかの方法で殺そうとした。ボスの体が損傷回復した記録データが研究所内にきている。だが、その時の記憶をボスは何も覚えていなかった。同タイミングで記憶除去装置の作動データも届いた。ボスが社長室にいる時の出来事。室内の監視カメラは壊されていた。だが、周りの証言を頼りに探っていくと、彼女の名前が上がっていった。だが確証がない上に、ボスは神崎真央の記憶もなく、事は神崎真央本人に口を割らさせる他なかった…ということです。」
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