桃と梨の物語【完結】
梨音side
ガチャガチャ……
あ、来た……
覚えててくれているのだろうか
桃の目は
暗く切ないものだった……
「急に呼び出して悪かった……
こんな再開だけど………………
逢いたかった……」
「桃も逢いたかったよ……」
「俺……こんなに変わってしまったけど……」
「大丈夫。私はずーっと好きだったから」
桃は顔を赤くしてそういった……
俺はこの笑顔を何回見たかっただろう……
まず、桃の心の中の闇を取り除いてやらないと……
「ところで……
なんかあったか?」
分かりやすすぎただろうか……
とにかく早く笑顔になって欲しかった
「………………な、なんにもないよ(・・;)」
「そーか。ならいいんだが……
なんかあったら言えよな!」
「わ、わかった…………」
何かを隠していることはわかった。
でもなんか、
これ以上深入りしてはいけない気がして
そこまで追求しなかった
まさか、これからあんなことが起こるなんて………………