大切な君に
第2の出会い
「ふぁ〜あ〜お。」



目が覚めると、いつものベッドの上にいた。



ふと、昨日のことを思い出した。



はぁ〜。
学校行きたくない…。




和希がいるから大丈夫だと思うけど…。



でも、和希に何かあったら……!!



あたしは急いでみじたくをして家をでた。




学校に着き、教室へ向かおうとした途中……


「うっ…くっ…ヒック…ふっ…ック…」



………?



何だろう?男の子の泣き声が聞こえる。



[1年4組]



げっ!!昨日の悪魔のクラスじゃん。



そっとその教室を覗いてみると、あたしは…頭が真っ白になった。




そこには…間違いなく悪魔がいたんだ。


………?




な…に…?





どうして…悪魔が…





いや、あれは「悪魔」なんかじゃない…






ただ何かに怯えて泣き続ける一人の男の子だ…





怖くて…







苦しくて…








憎くて…








震えて泣くことしかできない…









−ドキン−







そんな彼を見てあたしは不覚にもドキドキしてしまったんだ。







その鼓動が何を示しているかなんて…分からなかったけど……ー
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