大切な君に
「……んん?」





「おはよー沙耶」




起きると、和希の顔があった。




「………!!」



びっくりしたぁ…。



いきなり和希のドアップがあるんだもん。(笑)



「沙耶、なんでこんなとこで寝てんの(笑)まぁいいや、それよりあの子たちが沙耶に謝りたいって。」



あ、あたし寝ちゃったんだ。



………、ん?
あたしに謝りたい人?



上を見上げると、昨日あたしわからかった女の子たちがいた。





「…………?」




「沙耶、昨日はゴメンね…うちら、調子に乗り過ぎた。」



「うん。バカみたいだよね…。」



えっ……謝ってくれるの?





「ううん!!全然気にしてないからっ」




「そっかぁ…良かった。」



あたしは笑った。満面の笑みを女の子たちに向けた。





でも心からは笑っていなかった。












だって、悪魔が心配で、心配で仕方なかったから。
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