大切な君に

本当の気持ち

「さ、沙耶!!声大きいよ!!」




「ご、ごめん!!は、早く食堂行こうっ(恥)」




「そ、そうだね(笑)」





あたしが走って行くと…






ドンッ




痛っ!!






下を向きながら走っていたから、誰かとぶつかってしまった。




そのはずみで相手の人が持っていた教科書や参考書、プリントが廊下にばらばらに落ちてしまった。





あたしは相手の顔を確認しないまま、落ちた物を拾い始めた。




「すいません!!今拾います!」





相手の人は立ったまま、何も言わずに動かない。






もう!!謝ってんのに何も言わないなんてなんて失礼なっ!!(怒)



全て拾い終わり、相手に渡そうとした瞬間!!









あたしは固まった……







だって目の前にいる人があの悪魔だったから…。
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