大切な君に
「うっわぁ〜。なんでこんなに人がいるわけ!?」


私たちが食堂に行くと、有り得ないほどの人でいっぱいだった。





「………、あ、空いてる席発見。」





「沙耶!!なにボーっとしてんの!早く行くよ!!」




和希があたしの手を引っ張る。




「ぅわああああ!!」





勢い余って変な声がでてしまった。







はははっ。
和希って本当に面白い。







でも、あなたはきっと…この瞬間も辛かったんだね。






それを支えていたのが、紛れもなくあたしだったのに…





あたしはあなたにヒドいことをした──
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