大切な君に
「そんなこと聞いて……どうするの?」








あたしは、はっきり言った。









「和希のところにいくの。」









病室は、シン……としている。






「ダメよ。あなたはケガしてるでしょ。」









あたしは、言い返した。









「こんなケガ、どうってことないもん。」









「どうってことあるに決まってるでしょ!?
あなたは和希ちゃんのお父さんに、ナイフで刺されたのよっ!!?
その人の娘のとこなんか行かせるわけ無いじゃない!!」







「和希はなにも関係ないっ!!」









「あるわよ!!
また刺されたらどうするのっ!?」










あたしはその言葉に怒りを覚えた。
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